2013/12/26

怪盗Rさん(音楽の都編)

2013年もそろそろ終りに近づいてきましたね

今年最後の怪盗Rさんの話は、
音楽の都編です

事前に、ブロ友の勘太さんにイラストを頼んでいたので、
ある程度、どんな内容か分かると思います(笑)

あと、前回の話でフランスに行った怪盗R一味なんですが、
話の都合上、イタリアのヴェネチアから始まります
それに、怪盗R・捕まえ隊も一緒にイタリアに来ているので、
それを前提に読んでください(笑)

この作品はフィクションです。
実在の人物、団体、事件などにはいっさい
関係ありません

「はぁ~っ」

「また、Rさん悩んでいる見たいだね
この間のティラミスの効果は無かったのかな?
所で、いったい何を悩んでいるんだろうね」

「それがね
年明けにピアノのリサイタルがあるらしいけど
その時に発表する曲が出来ないらしいの」

「そうなんだ
手伝ってあげたいけど
音楽の事は全然わからないからなぁ~
あっそうだ!
せっかくヨーロッパに居るんだから
音楽の都に行くと良いアイデアが出るかもしれないね

Rさん!
今からオーストリアに行きませんか?」

「オーストラリア?
今、私は忙しいのよ
コアラとか見ている暇なんてないの」

「いや
それは、オーストラリアでしょ
僕が言っているのは、
オーストリアですよ
あの、少年合唱団で有名な」

「えっ!
あっ!
オーストリアね
も、もちろん分かっていたわよ
私はピアノの先生なのよ
当然、オースト・・・リア?
は知っているわよ
冗談でコアラって言ったんじゃ無い」

「そうですよね
それで、どうします?
オーストリアに行きますか?」

「そうね
そろそろ、ヴェネチアの運河も見飽きたし
別の場所に移動したらアイデアも出るかもしれないかもね
それじゃぁ
全員、オーストラリアに出発よ」

「だから、オーストリアですよRさん!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

一方、Rさんを捕まえようとしている
隊長のワタやんさん率いる捕まえ隊も
怪盗Rを追ってヴェネチアに来ていました

「隊長!
大変です」

「何だ!
いったいどうしたんだ
しかし、本場で飲むワインは美味しいなぁ~
ついつい飲み過ぎちゃうなぁ~」

「隊長!
ワインを飲んでる場合じゃ無いですよ
怪盗Rに動きがありました」

「なんだって!」

「怪盗R一味は、オーストリアに向かっているみたいです」

「なに!
あの、オペラハウスやブーメランで有名なオーストラリアか!」

「いや、隊長
そこじゃないですよ
それに、このやり取りはしつこくなるのでもういいです」

「そうだね
それじゃぁ
隊員全員に招集をかけろ!
アイタタタ」

「隊長!
大丈夫ですか?」

「う~ん
ちょっと飲み過ぎで頭が痛い
怪盗Rを追いかけるのは
二日酔いが治ってからにしよう」

「え~っ!
隊長、しっかりしてくださいよ~」

そんなやり取りが行われる中
怪盗Rさんはウィーンに到着しました

ウィーンの写真
ウィーン (トリップアドバイザー提供)

「さぁ、
ウィーンに着いたわね」

「Rさん、早速お菓子を探しに行きますか?」

「私は辞めておくわ
全然曲が出来ないの
しばらくは、徹夜しなきゃね
あっ!
あなた達は、観光して来ても良いのよ
その時に、私のお菓子を買って来てね」

「え~っ
Rさん一緒に行かないんですか?
仕方ない、何か作曲が上手になる様なお菓子を探して来よう」

Rさん一味は、Rさんの為に
ウィーンの街を探索して
ついでに、お菓子も探すことにしました

「このお菓子、美味しそうじゃない?

「いや、こっちの方がRさんが喜びそうだよ」

ようやく、納得の行くお菓子を買った
怪盗R一味は、Rさんの元に戻りました

ホテル ザッハー ウィーンの写真
ホテル ザッハー ウィーン (トリップアドバイザー提供)

ホテル ザッハー ウィーンの写真
ホテル ザッハー ウィーン (トリップアドバイザー提供)

「Rさん
買って来ましたよ
これを食べて作曲頑張ってくださいね」

ウィーン名物の
ザッハトルテですよ
このホテルザッハの料理人が考えたと言われる
美味しい、チョコレートのケーキですよ」

お菓子を食べたRさんは、
急に作曲のイメージが湧いて来ました

「せっかく、曲のイメージが湧いて来たけど
実際にピアノを弾いてみないと
きちんと作曲出来たか分からないわね
ちょっとガブ!
今からピアノを弾ける場所を探して!」

「え~っ!
今からですか~
しかも、こんなウィーンの街でピアノを弾ける所なんて無いですよ」

「うるさ~い!
グダグダ言ってないで
早く探して来なさい
曲のイメージが崩れちゃうでしょ」

「はっ、はい!
あっ!そうだ!
教会に行ったらピアノが置いてあるはずですよね
近くにある教会に聞いて来ます」

ガブリエルが近くの教会に訳を話すと
ピアノを貸してくれる事になりました


ウィーンの写真

「これで、曲の制作が出来るわね
集中したいから、誰も近づかないようにしてね」

しばらくすると、
教会の中からステキなピアノの音色が聞こえて来ました




「わぁ~、ステキな音色だね
そうだ!
yumeさんお願いがあるんですけど」

「何ですか?
ガブさん」

えっと、ごちょごちょごちょ

「それは、ステキなアイデアですね
それじゃぁ早速
マジカソーニョ!」

その頃、ようやく二日酔いが治ったワタやん隊長率いる
捕まえ隊はようやくウィーンの街に到着しました

「やっと着きましたね
まったく、隊長しっかりしてくださいよ
これからは、あんまり飲みすぎないでくださいよ」

「あ~っ、分かった、分かった
それより、怪盗Rについて先に着いていた隊員からの報告はまだか!」

「隊長!
現在怪盗Rは、教会でピアノを弾いているみたいです」

「なに!
あの聞こえてくる曲がそうなのか」

じつは、yumeさんが魔法を唱えると
なんと、Rさんのピアノの音が大きくなって
ウィーンの街中に響き渡っていました

「何だろうこの曲は?
心温まるステキな曲だね」

「うわぁ~
なんだかハッピーになれる曲だね」

ウィーンの町の市民はその曲に聞き惚れていました

「隊長!
怪盗Rは、ピアノを弾いている以外は、
何の被害も出てないみたいです

「なにを言っているんだ!
大変な物を盗まれてしまったみたいだな」

「えっ?
何ですかそれは」

「このウィーンの街を見てみろ!
ピアノの演奏によって、
ウィーン市民の心が怪盗Rに盗まれてしまったみたいだ」

ウィーンの写真
ウィーン (トリップアドバイザー提供)



それから、しばらくは、ウィーンの街では
怪盗Rさんの曲で盛り上がったそうです
おわり

~~~~~~~~~~~~~~~~~~
いかがだったでしょうか
怪盗Rさんのウィーン編

気が付かれた方もいるかもしれませんが、
最後のワタやんさんのセリフは、
ルパン三世のカリオストロの城の銭形警部のセリフをイメージしてみました

かっこよかったので、
そこで終わってみましたが、
実は、話のオチとして別の事を考えていました
ここからは、そちらの別オチの話です


~~~~~~~~~~~~~~~~~

後日談
「こら~!待て~」

「うわぁ~
ごめんなさい
もうしません
ごめんなさい」

「どうしたの?
何でRさんがガブさんを怒っているの?」

「それがね
今回のピアノの曲は、
年明けコンサートで初披露するはずだったんだけど
ウィーン市民が全員聞いてしまって
また、初披露用の曲を作らなくならなくなったって」

「なるほど、だから怒っているんだね」

「うわぁ~
ごめんさ~い!」

おわり




14 件のコメント:

しばいつん さんのコメント...

Rさんがいれば話はいくらでも出来るので
羨ましいな・・・。私もイラスト入りで無ければ
サクサク物語できそうだけど・・・。

yume さんのコメント...

素敵な街で、本場の美味しそうなチョコレートケーキを頂くと...
Rさんのピアノの才能は、抜群に発揮できそうですよね*(^o^)/*

イラストからも素敵な♪メロディーが響きわたっているテクニックが上手いですね♪
yumeの魔法で...
結局、Rさん市民の心を盗んだなんて...素敵で夢がありますね(〃'▽'〃) 
...意外とオチのお話も面白い(=^・^=)

今回はキレイ系で締めですね...♪とっても心穏やかに楽しめましたよ(笑
また、この続編も期待してますね~☆

匿名 さんのコメント...

オチがいいわ〜
いつもだけど笑

教会で弾いてみたいわ♪
ピアノもいいけど出来たら
パイプオルガンで
弾けないけど笑

りょうちゃん

ランスロット さんのコメント...

こんばんは。

今回は、いつもとちょっと違って、
面白い展開ですね。

ルパン三世は、気づきましたよ。
狙ってやるとは、すごいですね。

Gabriel. さんのコメント...

しばいつんさん
自分はイラストが描ける方が羨ましいです
今回は、先に勘太さんに描いてもらいましたが、
やっぱり、イラストがある方が話が引き締まって見える気がします

Gabriel. さんのコメント...

yumeさん
そうなんです、yumeさんの魔法のおかげで
ガブが怒られてしまいました(笑)
また、来年も面白い話が書けるように頑張りますね

Gabriel. さんのコメント...

りょうちゃんさん
オチが良いってどっちのオチですか?
やっぱり、Rさんらしい怒るほうですかね(笑)
イラストみたいに教会で優雅に引けると良いですよね

Gabriel. さんのコメント...

ランスロットさん
ルパン三世の部分は、最初は狙ってないんですよ
怒られるほうのオチを考えていたんですが、
怪盗Rさんなので、最後に心を盗んだほうが良いなって思って
市民の心を盗ませました
すると、あのセリフが浮んだので、このオチになったんです(笑)

心姫 さんのコメント...

やっぱルパンでしたか~。
ザッハトルテも初めて食べたときは感動したな~。
小学生の時はザッハトルテしか食べなかったっけ。
今思えば、あんな洋酒臭いケーキを、
小学生が食べてたなんて、なんか変・・・。
とは言え、うちの娘も好きなんですけど。
Rさん、作曲がんばって~。

匿名 さんのコメント...

もちろん後の方よ笑

Gabriel. さんのコメント...

やっぱり、怒るほうですね(笑)

Gabriel. さんのコメント...

心姫さん
やっぱり、西洋のケーキって子供の頃に食べても魅力的ですよね
まぁ、アルコールは飛ばしてあると思いますが、
洋酒の匂いがきついですよね
娘さんが好きなのは、遺伝ですかね(笑)

勘太 さんのコメント...

楽しい怪盗Rさんの物語
ありがとうございます。
来年もよろしくお願いします。

Gabriel. さんのコメント...

勘太さん
こちらこそステキなイラストありがとうございました
来年も無理を言うかもしれませがよろしくお願いします