2013/05/23

村のボクシング大会

今日は、ボクシング大会の日です
これまでは、見学だけだったヨッキーも今年は出場する事にしました

というのも、
この大会で優勝すると、
憧れの世界チャンピョンに一歩近づけるからです

パーン!、パーン!
と花火が上がり
ボクシング大会がスタートしました




ワー!、ワー!、ワー!

大会は大盛り上がりで進んで行きました

ヨッキーも苦戦しながらですが、
1回戦、2回戦と突破して準決勝のリングに上がる事が出来ました

準決勝の相手は、隣村の優勝候補、ゴリラのゴリさんです
ゴリさんは、去年の大会で準優勝した実力の持ち主です

「ゴリさん、頑張れ!」

「今年は、優勝できるぞ!」

「ゴリさん、カッコイイ!」

会場は、ほとんどゴリさんの応援ばかりでした
でも、ヨッキーの応援はほとんどありませんでした

カーン!と勝負のゴングがなりました

試合は、ゴリさんのペースで進んで行きました
ヨッキーは、パンチを出しますが、
なかなか相手に当てる事が出来ません

でも、ゴリさんのパンチは
不思議と、ヨッキーにドンドン当たります

ヨッキーはフラフラになりながらも頑張ってパンチを出し続けました

すると、だんだん会場の応援が変わって来ました

「なんだ、あのちっちゃい奴も頑張っているじゃないか!
ヨッキーっていう名前なんだ
頑張れヨッキー!」

「負けるな、ヨッキー!」

「ヨッキー! ヨッキー!」

いつの間にやら、会場はヨッキーコールになっていました

そのコールを聞いて、ヨッキーは力が出てきました

すると、ヨッキーのパンチがゴリさんに当たるようになって来ました

その内の一発のパンチが、ゴリさんの顔に命中しました
すると、ゴリさんは、倒れてしまいました

ワン、ツー、とレフリーがカウントを数えます
エイト、ナイン、テン!

カン、カン、カン

なんと、ヨッキーが勝ってしまいました

「ワー、よくやったぞ!」

「ヨッキー凄い!」

ヨッキーは、無我夢中で戦ったので、
何が起きたか分かっていませんでした

でも、ゴリさんが立ち上がって、
ヨッキーに近づいて言いました

「まさか、こんな弱そうなのに負けると思わなかったよ
次は、決勝だからな
俺の分まで頑張って優勝しろよ」

それを聞いた、ヨッキーは初めて、勝ったと実感する事が出来ました


では、次の準決勝の試合を始めます
今、戦ったヨッキー選手は、決勝までしばらく休んでいてください

それでは、準決勝の選手入場です
前回優勝者のライオンのキング選手です

「ワァー! キング!」

「キング! 今年も優勝だ!」

「キャー! キング様~!」


そして、今回初出場のツキノワグマのツッキー選手です

「えっ ツッキーって誰?」

「あんな、ツキノワグマ、うちの村に住んでいたかな?」

会場の皆はツッキーの事を誰も知りませんでした
不思議な感じでツッキーの事を見ていました


それでは、試合を開始します

カーン!

ゴングがなり
前回優勝者のキングが、
ツッキーに襲い掛かります

しかし、ツッキーは、簡単にキングのパンチを避けてしまいます

「なんだ、優勝者っていうから
もっと、強いって思っていたけど
全然強く無いじゃないか
もう、面白くないから、
さっさと倒れてよ」

と良いながら、ツッキーがパンチを繰り出すと
見事、キングにヒットして、1発のパンチでキングを倒してしまいました

「大変だ! ドクターストップだ!」

レフリーは、カウントを数える前に試合を終了させてしまいました

「大変だ! 前回優勝者のキングが
何者か分からないやつに、1発で負けてしまった」

ザワザワ ザワザワ

ボクシング会場は、異様な雰囲気に包まれたまま
いよいよ決勝戦が始まりました


「それでは、決勝戦の試合を始めたいと思いますが、
今回は、2人共初出場の選手の決勝戦になりました
なので、試合を始める前に
選手に紹介をしたいと思います

まずは、ボクシング暦5年のヨッキー選手です
なんと、ヨッキー選手は、毎日のトレーニングを欠かさないそうです


続いて、ツッキー選手です
なんと、ツッキー選手、ボクシングを始めたのは、
1週間前だそうです
それに、トレーニングもほとんどすること無く
決勝のリングに立ちました

それでは、決勝の試合を始めたいと思います」


カーン!

とうとう、決勝の試合が始まりました

するといきなり、ツッキーが話しかけて来ました

「何だ君
もう顔とかボロボロじゃないか?
よくそんな事で決勝に来れたね?
とりあえず、最初は手加減してあげるから
ドンドン、パンチを打って来な!」

ヨッキーは、そんな事を言われて、
腹が立ちました

「なんで、ツッキー君は、
そんな事を言うの?
確かに、顔とか全然打たれて無いし
綺麗なままだけど、
負けていった人達にも最初は手加減していたの?
ボクシングをバカにすると許さないぞ!」

「へーっ、許さないだって
それじゃ、仕方が無いなぁー
最初から本気で戦ってあげるよ」

何を話しているんだ
早く、試合をしなさい!
とレフリーが戦うように指示しました

すると、いきなりツッキーのパンチがヨッキーのお腹に突き刺さりました
「ホラホラ、本気を出してあげてるんだから、
もう少し避けたりしてよ」

次々にツッキーのパンチが飛んで来ますが、
ヨッキーには、全然見えず、簡単にパンチを貰ってしまいます

しかし、ヨッキーは心の中で
「こんなボクシングをバカにした人に負けたくない」
と思いながら、ずっとパンチを受け続けても耐えていました

すると、だんだん、パンチを打っているツッキーが疲れて来ました

「何で、倒れないんだよ ハァハァ
もう、何発打ったか覚えて無い ハァハァ
こんな、初めからボロボロのやつに負けるのだけは嫌だ! ハァハァ」

疲れの見えたツッキーのパンチには威力が無くなり
ヨッキーにも避けれるようになりました

「練習もしないで、決勝に来るって凄い事だと思うけど
ボクシングをバカにした人に負けたくない!」

ヨッキーは、相手のパンチを避けながら、
自分もパンチを繰り出しました

しかし、なかなか決着がつかないまま
最終ラウンドに突入しました

2人とも、動けなくなるくらい
つかれ切っていましたが、
あいつにだけは負けたく無いという気持ちから
最後の最後までパンチを出し続けました

「残り、30秒!」

レフリーが叫びました

それを聞いた2人は、最後の力を降り絞り
最後のパンチを繰り出しました

すると、お互いのパンチが命中して、
2人ともリングに倒れてしまいました

ワン、ツー
レフリーがカウントを数えますが、
結局、2人共カウント内に立ち上がる事が出来ませんでした

ナイン、テン
カン、カン、カン

ダブルノックアウト!
両者引き分け!

「ワァー!
2人ともよく頑張ったぞ」

「凄い試合だった!」

「ステキ、ファンになっちゃいそう!」

ワァー、ワァー
パチ、パチ、パチ

会場には、凄い歓声と拍手が飛び交いました

試合後、ヨッキーとツッキーは病院に運ばれました

同じ救急車で運ばれたんですが、
車の中で、2人はこんな話をしました

「ヨッキー、ボクシングをバカにしてすまなかった
簡単に決勝まで来れたから、有頂天になっていたんだろうな
でも、こんな強いやつがいるなんて、
俺も練習してドンドン強くなりたいと思ったよ」

「うん、ボクシングが好きになってくれたなら嬉しいよ
それに、ツッキー君は練習してなかったから
スタミナ不足だったんだよね
だから、今回は引き分けだったけど
ちゃんと練習してこられたら簡単に負けてたよ」

「それじゃ、今度はちゃんと練習してくるから、
また、戦ってくれるかい?」

「良いよ!
でも、僕もツッキー君に負けないように
もっと練習するからね」

「それじゃ、約束だ」

2人は、指切りをしたまま病院に運び込まれました


13 件のコメント:

  1. 新しい話を書いたんですが、
    前回は、世界チャンピョンだった
    ツッキー君が、今回はライバルとして登場します

    前回の世界チャンプのツッキーとは違う人物だと思って読んでください

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  2. こんばんは♪
    凄く、感激しましたよ(うるうる)
    みんなの声援でヨッキー君は勇気を貰い(*≧∀≦*) 一生懸命に戦う強さ♪感動www
    ツッキー君も、強いだけではダメなんだと、地道に頑張らないと...そう、気づいたのですね (*⌒∇⌒*)
    ヨッキー君の粘り強さ、戦う勇気をツッキー君も感じたのでしょうね(*σ´∀`)σ

    素敵な物語に感動したyumeです...ありがとうございます♪

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    1. またまた、読んでもらってありがとうございます

      最初は、嫌なやつだったツッキー君も
      ヨッキーとの試合でボクシングが好きになる所が良いですよね
      (まぁ、自分で書いているんですけどね 笑)

      まだ、次の話は全然決まって無いんですが、
      次回も楽しみにしてくださいね

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  3. こんばんは(*^_^*)すご~い!おもしろかったです!

    迫力ありましたね!次回も楽しみにしてますね☆

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    1. ボクシングの話なので、
      迫力が伝わったのなら良かったです(笑)

      ライバルのツッキー君が出てきたんですが、
      次の話をどうするか悩み中です

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    2. ひさちゃん2013年5月25日 18:05

      こんばんは!

      激戦でしたね(@_@;)
      ハラハラドキドキ
      どっちを応援していいやら!?

      2人は、指切りをしたまま病院に運び込まれました。
      この言葉が全てを物語っていますね。❤

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    3. 両方とも主人公なので、
      2人とも応援してください(笑)

      最後の指切りの所、良いですよね(笑)

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  4. こんばんは

    白熱してましたね~
    同じ土俵にたって正面からぶつかりあうって
    とても相手を認めるのに
    とても大切なことですね
    最近では 土俵にさえならにで
    人間関係が多いなって思いました
    私も指切りしたまま一緒に病院へはこばれてみたいっ

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    1. 最後に、ヨッキーもツッキーも相手も認める所が良いですよね
      ほんと、自分もそんな人間関係を造りたいです(笑)

      いつになるか分かりませんが、
      次回作に期待してください

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  5. おはようございます。
    今回も素晴らしい物語ありがとうござします。
    ツッキー君との死闘迫力ありましたね。

    次回作も期待しちゃいます。

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    1. あんまり期待されても困るんですけどね(笑)

      とりあえず、こんな話はどうかな?
      って思っているネタがあるので、
      それを話にしていきたいと思います

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  6. こんにちは。

    いつも、コメント有難う御座います。
    すばらしいです。
    感動しましたよ。
    王道なストーリーですけど、そこがいいです。

    ヨッキーくんのこころの強さ、
    そして、ツッキーくんとの友情。
    感動しました。最高ですよ。

    次も、期待しますよ。

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    1. ベタな話ですよね(笑)

      まぁ、ボクシングネタで2人の友情って大事ですもんね
      次は、どうしましょうか?(笑)

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