2014/01/30

魔法使いのyumeさん

今回は、ブロ友のyumeさんがブログを休止してしまわれるという事で
魔法使いのyumeさんを主役にして書いたお話です

お正月に登場した悪い魔女も出てきます
そちらの話を読まれてない方はそっちも読んでくださいね


それでは、yumeさんが活躍するお話をどうぞ!


この作品はフィクションです。
実在の人物、団体、事件などにはいっさい
関係ありません


「こらぁ〜、待て〜!」

「あっ!
Rさん、何を追いかけているんですか?」

「ガブにyumeさん!
ちょうど良かった
また、あの意地悪な魔女が現れたのよ
この間懲らしめたと思ったのに、
また、お菓子を炭に変えられたの
今度こそ絶対に許さないんだから」

「ヒーッ、ヒッヒッ!
この国のお菓子は全部炭に変えてやるのさ!
二度と美味しいお菓子は食べれなくなるよ!
ヒーッ、ヒッヒッ!」

「どうしてそんな事をするんですか?
昔は、yumeも憧れる素敵な魔女だったのに…」

「おや?
あんたは、この間の見習い魔女じゃないか
あんたも、そのうちに分かる時が来るよ
今の世の中は魔女なんて要らないのさ
プレゼントをくれる人なら誰だって一緒なんだよ!
特に、今はサンタクロースなんて物が居るしね

しかし、そんな魔女が居たことを思い出させる為に
世界中のお菓子を炭に変えてやるのさ

あんたも傷つかないうちに私の仲間になりな
おんなじ魔女同士きっと話がわかると思うよ
ヒーッ、ヒッヒッ!」

「何を言っているの!
yumeさんがあなたの仲間になるはずないでしょう!
それに、あなたが言っているのは
ただの八つ当たりにしか聞こえないわよ」

「ヒーッ、ヒッ!
ならば、仕方がない
これでも喰らえ!」

魔女が魔法を唱えると
杖の先から光が出てきて
その光がRさんを襲いました

「あっ!
Rさん危ない!」

咄嗟に、ガブがRさんの前に出て
Rさんの代わりに魔女の魔法を受けてしまいました

すると、ガブの身体が炭に変わってしまいました

「チッ!
そっちのリーダーの女を狙ったんだけどねぇ
とんだ邪魔が入ってしまったね
でも、結果はおんなじだねぇ
そこのyumeとかいう魔法使いは見習いみたいだから
この呪文を破る事は出来ないだろう
ヒーッ、ヒッヒッ!
あんたが私の仲間になると言うならその呪いを解いてやるよ
明日のこの時間までにどうするか考えておくんだね
ヒーッ、ヒッヒッ!」

そう言って魔女は消えてしまいました

「ちょっとガブ!
なんで私の身代わりになんて……

yumeさん!
本当にyumeさんの魔法で元に戻せないの?」

「無理ですぅ〜
今の私の魔力と知識では、ガブさんを元に戻せないです」

「何か方法は無いの?
別の薬を使うとか
他の魔女に頼むとか?」

「この呪いは、かけた本人かかなりの魔力の持ち主しか解けないです
やっぱり、私があの魔女の仲間になって呪いを解いてもらいます!」

「何を言っているの!
yumeさんを悪い魔女の仲間に入れるわけにはいかないわ
それに、そんな方法で元に戻ってもガブは喜ばないわよ

でも、あの魔女はこの呪いを解けるのね
それじゃ、あの魔女を捕まえて、本人から呪いを解いて貰いましょう」

「でも、どうやって捕まえるんですか?
直接戦っても、yumeの魔力じゃ勝てないですよ」

「大丈夫!
私に良い作戦があるの
さぁ!
明日の対決までに準備をしないといけないから
yumeさんは、炭になったガブの面倒をよろしく
それじゃ、また明日ね!」

そう言って、Rさんは慌てて何処かに消えてしまいました

果たして、Rさんの作戦とはなんなのか?
それに、ちゃんと作戦通りに話が進むのか?
乞うご期待!(*^_^*)


次の日
Rさんの元に沢山の仲間が集まっていました

「さぁ!
みんな良い!
今から作戦を教えるわ
でも、向こうの魔女もずる賢いから注意してね
それじゃぁ、まず……」

いよいよ大詰めの魔女との対決です

「ヒーッ、ヒッヒッ!
どうだい?
仲間になる覚悟は出来たかい?」

yumeさんは、深く頷きました

「ヒーッ、ヒッ!
それなら、この契約書にサインをするんだ!
サインをしたら、もう私を裏切る事が出来ない魔法をかけているからね
ヒーッ、ヒッヒッ!」

「それより、先にガブさんを元に戻して!」

「ダメだね
まずは、サインが先だよ
さぁ、ちゃちゃと書いてしまうんだ!」

仕方なく、yumeさんは
(yume)とサインを書いてしまいました

「さぁ、元に戻してよ!」

「ヒーッ、ヒッヒッ!
残念だけど、それはダメだね
私に盾つこうとする者は全員炭に変えてやるんだ!
次は、あの女怪盗を炭にしてやる!
さぁ!わたしの部下のyumeよ!
怪盗Rをここにおびき寄せるんだ!」

「嫌よ!」

「えっ?
何だって?」

「嫌だから、嫌って言ったのよ」

「なんだと!
私に刃向かうなんて・・・
つて?
あれっ?
契約書にサインしたのに、どうして私の言うことを聞かないの?
ほら、私は、お前のボスだよ
言うことを聞きなさい!」

「あなたが私のボスのはずないでしょう!
私のボスは、ちょっとおっちょこちょいのワタやんさんよ」

「残念だったわね
そこにいるのは、捕まえ隊の心姫さんよ
協力してもらって、yumeさんのコスプレをしてもらったの
だから、サインもyumeさん本人じゃ無いから
効果があるはずないでしょう!」

「お前は、怪盗R!
よくもわたしを騙したね!
しかし、お前から出向いて来るなんて好都合さ
まずは、この偽物yumeを炭にしてやるよ!」

ニャー!

魔女が心姫さんに杖を向けた瞬間に
物陰から殿君が飛び出して
魔女の杖を弾き飛ばしました!

「よくやったわ
殿君!
後で美味しいご飯を沢山あげるからね」

まゆみさんも殿君の活躍に大喜びでした

「クソッ!
私の杖が…
杖さえ私の手に戻れば!」

魔女の杖が飛んだ先には、
本物のyumeさんが立っていました

「さっきからずっと聞いていれば
ガブさんを炭から戻さなかったり
心姫さんを炭にしようとしたり
もう、許さないですからね」

ポキッ!

なんと、yumeさんは、魔女の杖を真っ二つに折ってしまいました

「あ〜っ!
私の杖がぁ〜
それが無いと、魔法もつかえないし
魔法の国にも帰れなくなってしまう!」

「もう、これからは、
魔法使いじゃ無くて
ふつうのおばさんとして生きて行きなさい!」

「まさか、yumeさんが、
魔法使いにとって一番大事な魔法の杖を折るなんてね
よっぽど怒っていたのね
……
……
ところでガブは?」

「あっ!
しまった!
魔女の杖を壊しちゃったから
元に戻す魔法が使えなくなっちゃった!」

え〜っ!

「ちょっと、yumeさん!
どうするの?
ガブはこのままずっと炭になってるの?

そこの魔女!
あんたがかけた魔法でしょう
なんとかしなさいよ!」

「あ〜ぁ、私の杖が…
杖が無いと何にも出来ないよ〜
魔法の国にも帰れなくなってしまった
あ〜っ!どうしたら良いんだ!」

しかし、魔女は杖が折れたショックで
何にも出来なくなってました

「私に出来るか分かりませんが
私の魔法で呪いを解いてみますね」

「yumeさん頼んだわよ
今の頼みの綱はyumeさんだけなんだから」

「マジカ・ソーニョ!
元に戻れ〜っ!」

しかし、ガブの炭はそのまま炭の状態でした

何度もyumeさんは挑戦して魔法をかけ続けましたが、
呪いを解くことができませんでした

「やっぱり、無理みたいね
全く、あの魔女のせいで大変な事になったわね
ちょっと!
あんたも落ち込んで、呪いを解く方法を考えなさいよ!」

バシッ!

Rさんは怒って、魔女の頭を叩きました

「アイタッ!
杖が無いと何にも出来ないよ〜
だいたい、あの子の魔力が弱いから呪いを解けないんだよ
他の人の魔力も一緒に合わせると呪いを解けるかもしれないね」

「他の人の魔力って言っても
魔法使いは、yumeさんの他にはあんたしかいないじゃないか!」

「確かに、魔法使いは2人だけだね
でも、私は、杖に魔力を保存して置いたから
私の魔力もゼロなんだよ
だから、魔法の国にも帰れなくなっちゃったよ〜

でも、ふつうの人間にも少しは魔力があるんだよ
もしかすると、全員の魔力を集めると元に戻せるかもしれないね」

「みんな集まって!」

Rさんは、怪盗R一味や
捕まえ隊にも協力してもらって
全員で力をあわせて呪いを解く事にしました

「それじゃ、みんな準備は良い?
手をつないで、パワーをyumeさんに送るのよ」

「パワーを送るってどうしたら良いんですか?」

「確かに、
yumeさんどうしたらいいの?」

「気合を入れる感じで
私に手をかざしてください
それじゃ、行きますよ

マジカ・ソーニョ!
ガブさん、元に戻れ!」

すると、全員の気合が一つになって
yumeさんに集中しました
さらに、その気合を魔力に変えて
杖から今までに見たことの無いような光が飛び出しました

「あれ〜っ?
Rさん?
一体どうしたんですか?
それに、他のみなさんも集まって?」

「ガブ!
元に戻ったのね
良かったわ
これで、こき使える人間が戻って本当に良かった」

「一体、何なんですか?
そう言えば、あの魔女はどうしたんですか?」

Rさんは、ガブにこれまでの経過を説明しました

「なるほど
そうだったんですか
みなさんのおかげで元に戻れたんですね
それに、yumeさんの魔法に助けられましたね
ところで、あの魔女はどうするんですか?」

「あんな魔女
自業自得よ
これからは、ふつうの人間として生活して行くしかないんじゃない?」

「私が魔法の国に送って行きます!」

「えっ!
yumeさん
こんな奴の為にそこまでしなくて良いわよ」

「いえ
見ていると、なんだか可哀想になって来て
杖を壊したのは私ですし
魔法の国に帰れば、壊れた杖も元に戻せるはずですから」

「あ〜ぁ、私の杖が…
って、本当に連れて帰ってくれるのかい?」

「そうですよ
連れて帰ってあげるから、
これからは悪いことをしないようにしてくださいね
それに、私も魔法の国でやりたいことがあるんです」

「yumeさんのやりたい事?」

「一度、魔法の国に帰って
修行のやり直しをしようと思うんです
結局、私の 魔力でガブさんを元に戻す事が出来なかったんですから」

「えっ、
でも、yumeさんがいなかったら
僕は、今も炭のまんまだったんですよ

修行って言ってもすぐに帰って来るんですよね?
1週間とか、1ヶ月とか?」

「それは分かりませんが
もしかすると、もっと長い間かもしれません
とにかく、今以上の魔力を持った
一人前の魔女になるまでは帰って来ないつもりです

それでは、あんまり話していると別れが辛くなるので
もう行きますね
マジカ・ソーニョ!
魔法の国へ!」

「えっ!
もう行っちゃうの?
ちょっと、yumeさん!」

しかし、yumeさんの魔法の杖からケムリが出てきて
yumeさんと魔女の2人を包み込んでしまいました
そして、ケムリが消えてしまうと
そこには、何にも残っていませんでした





1週間後

「はぁ〜
やっぱりyumeさんは魔法の国に帰ってしまったんですね」

「元気だしなさいよ!
きっと、今頃大変な修行をしているのよ
私たちも負けないように、
日々、お菓子の事を考えるのよ!

「魔法の修行とお菓子って全然違うような気がしますけど…」

「私もそう思います」

「えっ!
yumeさん!
一体どうして?」

「それが…
魔法の国で修行するはずだったんですが、
師匠から、日本で修行するのも魔法の国で修行するのも変わらないって
本人のやる気次第で修行は何処でも出来るって言われて…
すいません、やっぱり、迷惑ですよね?

そうだ!あと!
また、あの魔女が魔法の国を飛び出したんです
あの魔法使いを懲らしめる為にも戻って来たんですよ」

「良かった
yumeさんが帰って来てくれて本当に良かった!
迷惑なはずないでしょう!
こいつらは、全然仕事しないから困っていたのよ
逆に、ガブがいなくなってくれたら良かったのに

さぁ、yumeさん!
今夜もお菓子が呼んでいるわよ
yumeさんの魔法を使った作戦を考えているからヨロシクね」

「ハイ!」

おわり

それと、こちらには、勘太さんのイラストを載せていただきましたが、
自分でもyumeさんのイラストを描いてみました
よかったら、ファンブログの方のyumeさんのイラストも見てください





12 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

いつも面白いけど
今日のはまためっちゃおもしろかったよ^_−☆
やっぱyumeちゃんいないとダメだよ〜
何処へも行かないで〜

往生際の悪いRでした

yume さんのコメント...

今、素敵な楽しい物語も読ませて頂きました☆
何だかジ~ンと嬉しかったですよ♪

ガブリエルさん ファンブにも可愛いyumeも描いて頂き...
とっても嬉しいです(^^♪

これからも、Rさんシリーズ楽しみにしてますね♪

本当にありがとうございました(^^♪

...イラスト、今から、載せます(〃'▽'〃)

しばいつん さんのコメント...

こんばんは。
良くまとまっていますね。みんなの元気をひとつにって感じが
いいですね。このお話のように戻ってきてくれることを祈りたいものです。

Unknown さんのコメント...

yumeさんの登場する物語と聞いて、
早速やってきました。
傑作ですね~^^

yumeとサインをしてしまって魔女の手下にされたかと思いきや
心姫さんのコスプレ!
殿君、またしても活躍~パチパチ
魔女の杖が折れてガブは元に戻れないのかと
ハラハラドキドキ!

ほんと、今回のはめちゃめちゃ面白かったよ~ パチパチ

なこ さんのコメント...

とっても面白かった!
皆が一つになる所が良かったですよ。

yumeさん魔女が現実にも戻ってきてくれるといいのにね。

ファンブのほうに行って可愛い絵も見せて頂きましたよ~

心姫 さんのコメント...

私のコスプレがお役にたってるようでうれしいです~。
最近はブログを閉じられる方が相次いで、
さみしい限りですね。
また戻ってきてくれるといいですね~。

Gabriel. さんのコメント...

Rさん
辞めて欲しくないですよね
話もyumeさんがいなくなって終りって事も考えたんですが、
やっぱり、戻って来て欲しいので
話の中はちゃんと戻って来ました

Gabriel. さんのコメント...

yumeさん
やっぱり、怪盗Rシリーズは、
魔法使いのyumeさんがいないとダメですよ
また、登場させますので、絶対に見に来てくださいね

Gabriel. さんのコメント...

しばいつんさん
やっぱり、みんな力を合わせて協力する事が大事ですよね
一人でも抜けるとダメですよね
やっぱり、yumeさんには抜けて欲しく無いですよね

Gabriel. さんのコメント...

まゆみさん
自分もここまで話が盛り上がるとは思いませんでした(笑)
最初は、yumeさんを活躍させる事しか考えなかったんですけどね
ここまで、凄い作品になったのは、yumeさんの魔法のおかげです(笑)

Gabriel. さんのコメント...

なこさん
ほんと、yumeさんにも1週間くらいで戻って来て欲しいですよね
ファン部のイラストは、何度か描いたんですが、
その中でも上手に描けたのを載せました(笑)

Gabriel. さんのコメント...

心姫さん
そうですよね、ブログを閉じる方が多いですよね
ブログのほかにも仕事や生活の理由があると思いますが、
でも、やっぱり、あまり更新されなくても続けて欲しいですよね