2017/04/02

Gallo nero(ガッロ・ネーロ)

さて、昨日の記事で
中部イタリアで生産されるワイン
キャンティクラシコのマークが
「鳥」って書きました

このマークはキャンティクラシコワイン協会のマークなんですが
どうして鳥のマークになったのか?
今日はそれを紹介したいと思います

ところで、
鳥のマークですが
鳥の種類は雄鶏で
Gallo nero(ガッロ・ネーロ)と呼びます
日本語にすると黒い鶏ですね



キャンティクラシコのワインが造られているのは
イタリア中部でキャンティ地区って呼ぶんですが

美味しいワイン(ブドウ)やオリーブの実が採れる
豊かな土地だったので
中世時代には
フィレンツェの町とシエナの町が
絶えず領地争いをしていました

しかし、その争いがずっと続いていた為に
二つの町はある提案をしました

「二つの町から同時に出発して
お互いが出会った所を町の境にしよう
合図は、お互いの町の雄鶏が鳴いたら出発で
と決めました

当時は、正確な時間を計る事が難しかった為に
この方法が取られたみたいです

そして、その日がやって来ました

それぞれの町は作戦にでました
シエナの町は白い大きな雄鶏を選んで
大きな声で鳴くように餌もたっぷりあげました

フィレンツェの町もある作戦を決行して
その結果
フィレンツェの雄鶏は
何故か、日の出の数時間前に鳴きました

その結果、
フィレンツェの領地はかなり広くなって
シエナの領地は狭くて
町の近くまでしかなくなってしまいました

では、なぜ、フィレンツェの雄鶏は早く鳴いたのか?

フィレンツェの町は
黒い雄鶏を選んで
餌も食べさせませんでした
すると、黒い雄鶏は空腹の為に
日の出前に鳴き声を上げたそうです

逆に、シエナの雄鶏は
お腹いっぱいで朝が明けても
しばらくは眠り続けていたらしいです(笑)

これまた、本当か嘘なのか分かりませんが
この話が元になって
キャンティクラシコには黒い雄鶏のマークが付いているそうです

ちなみに、
キャンティクラシコでもガッロ・ネーロのマークが無い物もあります
これは、偽物って事ではなくて
ワイナリーがワイン協会に加入していないだけです

付いて無いから偽物とか
美味しくないって事はないので注意してください

ワインを選ぶ時に
一つの目安として参考にする位が良いと思います(笑)


4 件のコメント:

蓮見 さんのコメント...

(@^∇^@)おもしろいお話ですね~
そういう逸話が残る国民性なのかしら
ほのぼのしますね。
鶏って身近だけど変わった鳥ですよね
われ関せずっていうかなめんなよ的な感じで(´・ω・`)

心姫 さんのコメント...

鶏が鳴いたら、なんて大雑把なぁ~。
普通、日の出とかじゃないの・・・。
こんなマーク、見たことあったかな?
あんまり気にせず飲んじゃってるから気づいてないだけかも。

Gabriel. さんのコメント...

蓮見さん
本当か嘘か分かりませんが
面白い話ですよね(笑)
そうですね~
鶏って鳥の中でも変わっている感じですね
ずっと人に飼われていた鳥なので
その辺が関係しているのかもしれないですね

Gabriel. さんのコメント...

心姫さん
そのまま、日の出に合わせてで良かったですよね
日本とイタリアくらい離れていたら別ですが
イタリア国内で数十キロくらいの距離なので
時間的には変わりませんよね(笑)

このマークですが、ややこしくて
普通のキャンティには無くて
キャンティクラシコにしか付いてないんです
ボトルのネック(首)の部分に小さいマークが付いているので
酒屋さんとかに行った時に注意して見てみてください